\r\n\r\n
生殖核と花粉管核の大きな違いは、生殖核が種子植物の2つの雄核のうちの1つで、胚嚢内で雌核と融合しているのに対し、花粉管核は雌蕊の成長に沿って花粉管を雌胚嚢に導く核であることである。
葯からスティグマに花粉が移動することを受粉という。花粉はスティグマの表面に着地すると発芽を始め、雄核を雌核に運んで受精させる。発芽すると、それぞれの花粉粒はスティグマ組織の中で花粉管を伸ばし、雄性配偶子はその花粉管に沿って移動する。花粉管は、種子植物の雄性配偶体が形成する管状の構造物である。管状核と2つの生殖核からなる。生殖核はオスの核である。管状核は、雄核をスタイルに沿って被子植物の雌性配偶体である胚嚢に導く。雄の核が胚嚢に入ると、被子植物では二重受精が起こる。
1. 概要と主な違い 2. 生殖核とは 3. 花粉管核とは 4. 生殖核と花粉管核の類似点 5. 並べて比較 - 生殖核と花粉管核の表形式 6. まとめ
生殖核は、胚嚢の中で雌の核と結合する雄の配偶子である。各花粉管には2つの生殖核が存在する。これらはハプロイド核であり、花粉粒核が分裂する際に発生する。
図01:二重受精
被子植物は通常、二重受精をする。こうして、2つの生殖核が別々に雌の核と融合する。1個の雄の生殖核が卵の核と融合して子嚢を形成する。第2の雄性生殖核は、2つの極性核と融合して3倍体の胚乳を形成する。3倍体の胚乳は、胚の成長・発達のためのエネルギーを供給することになる。
花粉管核は、花粉管が雌しべに沿って雌性配偶体(胚嚢)へと成長するのを誘導する核である。さらに、花粉管核は花粉管の成長を制御している。花粉管核も生殖細胞核と同様、1倍体である。また、花粉粒核の分裂に由来するものである。
図02:花粉管
花粉管核は、花粉管の成長を指示する核であり、花粉管はビーズ穴から子房に入り、受精のために雄核を運ぶので、非常に重要である。花粉管が子房に到達すると、雄核の中にはじき出される。
生殖核は、受精後の種子植物にある2つの雄核のうちの1つである。花粉管核は、雌しべの中で花粉管の成長を指示する核である。したがって、これが生殖細胞核と花粉管核の重要な違いである。各花粉管には、2つの生殖核と1つの花粉管核のみが存在する。生殖核は雌雄同体で融合しており、花粉管核は雌雄同体で融合していない。
以下のインフォグラフィックは、生殖細胞核と花粉管核のさらなる違いを示したものである。
花粉粒の核は、有糸分裂によって分裂し、核を生じます。2つの核は生殖核で、1つは花粉管核である。生殖核は雄核で、一方は卵子核と融合して子嚢を形成し、他方は2つの極核と融合して内胚葉を形成する。花粉管核は、雌しべの中の花粉管を胚嚢に成長させるよう導く。生殖細胞核と花粉管核はともに半数体である。これで生殖細胞核と花粉管核の区別がつきました。
1 「花き類の繁殖:受精と結実」花き類の繁殖Ⅱ、こちらでご覧いただけます。