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双子葉根と単子葉根の大きな違いは、双子葉根では靭皮が株の中心部の木部組織を包んでいるのに対し、単子葉根では木部組織と靭皮が円形に配置されている点である。
顕花植物は、種子の子葉の総数によって、双子葉植物と単子葉植物に分けられる。双子葉植物は、種子に2つの子葉がある植物で、単子葉植物は子葉が1つしかない植物である。この2種類の植物は、茎、葉、花、根の構造が異なる。 根は植物の地下部分である。土から植物の各部位に水やミネラルなどを運ぶのに非常に重要な役割を担っている。双子葉植物は、細い一次根のような構造をしている。単子葉植物は、根の幅が広く、繊維状の根のような構造をしている。双子葉植物の根の維管束組織は数が少なく、木部は中心に位置し、その周りを靭皮が取り囲んでいるのに対し、単子葉植物の木部と靭皮は異なる配置になっている。円形に配置され、数も多い。
双子葉の根 | 単子葉の根 |
種子に子葉が2つある植物の根は、双子葉植物の根と呼ばれる。 | 種子に単子葉植物を持つ植物の根は、単子葉根と呼ばれる。 |
構造 | |
根の先端はやや双子葉植物に似ている。 | 単子葉植物の根はより幅広く、繊維状の構造を持つ。 |
血管組織の数 | |
双子葉根は木部と珪藻の数が少なく、2〜8個である。 | 単子葉植物の根は木部と靭皮の数が多く、すなわち8本から多数である。 |
血管組織の配置 | |
双子葉植物の根では、木部は中央に位置し、靭皮に囲まれている。 | 単子葉植物の木部と腐葉土が環状に配列している。 |
木部形状 | |
木部管は角形または多角形 | 木部管は丸いか楕円形。 |
中列のサイクル | |
双子葉植物の根では、中膜鞘がコルク形成層、側根、維管束形成層の一部を生じさせる。 | 単子葉植物の根では、中膜鞘は側根のみを形成する。 |
骨髄 | |
双子葉植物の根には髄がないか,非常に小さく未発達である。 | 単子葉植物は、根に大きな石突があり、よく発達している。 |
結合組織 | |
双子葉植物で、根に肉薄の結合組織を持つ。 | 単子葉の根で、肉厚の組織を持つ。 |
形成層 | |
双子葉植物の根は、結合組織で形成された形成層がある | 単子葉植物の根には形成層がない。 |
木部 | |
双子葉植物の木部は通常、正四角形である。 | 単子葉植物の根の木部は多系統である。 |
皮質 | |
双子葉植物の根の皮質が狭くなっている。 | 単子葉植物の根の皮質は非常に広い。 |
オーバーレイ | |
双子葉植物の根では、古い根はコルクで覆われている | 単子葉植物の根が外皮で覆われたもの |
二次成長 | |
二次成長は双子葉植物の根系で起こる。 | 単子葉植物は、根系に二次成長がない。 |
例 | |
豆、エンドウ、ピーナッツは双子葉の根を持つ。 | バナナ、トウモロコシ、ヤシなどは単子葉根の例である。 |
根は原根のような構造で、双子葉植物に見られる。双子葉植物の根は、木部と靭皮が連続した数だけあり、木部は靭皮に囲まれた「X」の形をしている。根を水平に切ると、木部管は角ばった形か多角形になっている。双子葉植物の根には、血管形成層を形成する薄壁の結合組織がある。双子葉植物の根系は二次的に成長する。エンドウ豆、インゲンマメ、ピーナッツなどは双子葉根の一例である。
単子葉植物の根には、繊維状の根粒構造が存在する。木部と靭帯が交互に環状に配列している。木部管は丸いか楕円形。肉厚の結合組織で、形成層がないもの。単子葉植物は、根系に二次成長がない。例えば、トウモロコシ、バナナ、ヤシなどです。
以上の考察から、双子葉植物の根は、二次成長を伴う一次根的な構造であり、双子葉植物に存在することが結論付けられた。一方、単子葉植物の根は、二次成長を伴わない繊維状の根粒構造を持ち、双子葉植物に存在するものである。