2 季節を考える。どこから手をつけていいかわからない場合は、季節ごとにワインを選ぶのも良い方法です。必ずしも夏と冬で同じワインを飲みたいとは思わないでしょう。例えば、夏には冬よりも軽いものがいい。夏にはソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリングなどの白ワインが適しています。バラやメルローも良いですね。これらのワインは軽めです。秋には、トーストしたシャルドネやヴィオニエなど、よりフルボディの白ワインがおすすめです。それでもやや軽めの赤ワインを飲みたいので、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、メルロー、あるいは発泡性の品種にこだわります。冬は料理が重くなるので、重めのワインを選ぶとよいでしょう。赤ワインではカベルネ・ソーヴィニヨン、ボルドー・ブレンド、シラー、ジンファンデル、マルベックなどが良いですね。白ワインなら、トーストしたシャルドネがおすすめ。また、スパークリングワインも選ぶことができます。春は、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、樽なしのシャルドネ、ロゼなど、軽めで果実味豊かなワインがおすすめです。リースリング、モスカート、ピノ・ノワールもおすすめです。EXPERT TIP Samuel Borg 認定ソムリエ Samuel Borg カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするソムリエ。名門レストラングループ「ネ・ティマス」のワインディレクターであり、サンフランシスコ・ベイエリアの他のトップレストランのワインコンサルタントでもある。2013年にソムリエの資格を取得し、それ以来、ザガットの「アンダー30」賞受賞者やスターシェフのライジングスターとして認められている。サミュエル・ボーグ認定ソムリエは、あるブドウの収穫時期に注目する。ロゼは春の定番です」とソムリエのサム・ボーグは言う。秋に収穫したブドウを、発酵、熟成、生産の各工程を経て、春にワインをリリースすることができるのです」。